デザインやレイアウトにこだわりがあるかた、そしてご予算に余裕があるかたはスケルトン物件の方が断然良いです。居抜き物件が自分の理想に近い雰囲気であったり設備が整っているのであれば、一から創る手間もコストも省けるので好都合ですが、部分部分で新しく設計するとどうしても周辺の再利用した部分が気になってくるかと思います。

また設備に関して『新品ではない＝いつ故障してもおかしくない。保証が効かない可能性が高い』というのも考慮して要検討が必要です。もし、テナント契約されてから故障した場合はご自身で撤去処分費用を負担することとなり、当初から新品を入れておけば良かった・・・と後悔してしまう結果になり兼ねません。

【スケルトン物件】
＜メリット＞
・デザインやレイアウトを自由に考えられる。
・新しい材料を使うので強度や仕上がり等が安心。
・全ての設備に保証期間があり安心。
・自分で一から作るのでお店への愛着が沸く。

＜デメリット＞
・初期投資が大きくかかってくる。
・決めることが多く時間も労力も掛かる。
・設備費用にコストがかかってしまうためデザインに関わる工事への予算が減ってしまう。

【居抜き物件】
＜メリット＞
・再利用すればするほど初期投資を抑えることができる。
・オープンまでの期間を短くすることできる。
・トイレや照明器具、空調など使える設備が残っているとお得。
・設備工事費を抑えれた分、デザインに関わる工事に予算を割ける。

＜デメリット＞
・部分的に新しくすると再利用部分の汚れや劣化が気になる。
・設備の寿命が不明確である。
・レイアウトや設備位置を変える場合、別途解体撤去費用が発生しその分工事期間も延びる。
・床、壁、天井の下地内部で起こっている問題に気付きにくい。（強度・腐敗・害虫等）
・解体してから何か問題が見つかった際に予期せぬ工事費用がかかる可能性がある。
・元の店舗を知っている地域の方からすると新しさを感じてもらえない。
・部分的な工事や補修箇所が多くなると割高に感じてしまう。
・譲渡費用等が別途発生する場合がある。
・段階的にメンテナンスや修繕の費用が掛かってくる。